ようこそPagoの部屋へ。 アラフィフ主婦の雑記ブログです。。。♫

むかしむかし『10円屋』と言う店がありました

わたしが6歳か7歳の頃のことなので、

もう、ずいぶんと、むかしの話になります。

 

近所に一軒の駄菓子屋さんがありました。

 

きっと『中村屋』だとか『山田屋』と言った名前が、

ちゃんとあったのでしょうが、本当の名前を知りません。

 

わたしたち子どもは、その駄菓子屋を『10円屋』と呼んでいました。

 

子どものお小遣いで買える、5円や10円の駄菓子を売っていたからです。

はっきりとは覚えていないのですが、

値段の高いお菓子でも30円から50円くらいだったと思います。

 

『10円屋』は、トタン屋根で掘っ立て小屋のようなお店でした。

明り取りの窓がなく、昼間でもほの暗い店でした。

むきだしの低い天井からぶら下がっているのは、はだか電球で、

いつもオレンジ色の光がこぼれていました。

 

お店をきりもりしていたのは、ふたりの小柄なおばあさんでした。

姉妹なのかどうなのか、まるで見分けのつかないふたりでした。

背中はまるいし顔はしわくちゃだし、どれほどのおばあさんなのだろうと、

少し怖く思っていました。

 

100歳は過ぎている、もしかしたら200歳かもなどと

子どもたちの中でうわさしていました。

まるでグリム童話にでてくる魔女のように見ていたのです。

  

だけど、このおばあさんたちが作るおでんは、最高でした。

 

丸ストーブの上に大きなお鍋をのせて、

クツクツ、クツクツと、おでんは煮込まれていました。

 

本当に、本当に美味しいおでんでした。

 

母は、おでんにジャガイモを入れないのですが

『10円屋』のおでんには、味のしみたジャガイモがありました。

わたしは、おでんのジャガイモのとりこになりました。

 

おぼろげな記憶ですが、ひとつ20円だったと思います。

 

毎日でもいい、大人になっても食べ続けたい!

それくらいに『10円屋』のおでんのジャガイモが大好きでした。

 

そんな『10円屋』が店を閉めたのは、いつなのか

とり壊されてしまったのは、いつなのか

まるで記憶がありません。

 

空き地になったとき、

こんな狭い場所に『10円屋』は建っていたのかと

思ったことだけは覚えているのですが……。

 

今日、夕食におでんを炊きました。

昨日、明日はおでんにしてと、家族のリクエストがあったのです。

もちろん、ジャガイモも入れました。

 

これまで、おでんを炊くたびに『10円屋』のことを

思い出していたわけではありません。

もしかしたら、今日がはじめてなのかもしれません。

 

何故なのか、何となく何となく思い出してしまったのです。

ああ、そう言えば『10円屋』って店があったな…って。

 

それだけなんですけど、思い出を書きました。

 

読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございました。。。♪