Pagoの部屋

ようこそPagoの部屋へ。管理人は、とっくに3人の子育てを終えたアラフィフ主婦です。大好きな絵本や食べること、そして心に沁みたことなどを記事にして綴っています。

ルーマ・ゴッデン作『クリスマスの女の子』ほっこりする願い事の物語

 ようこそ『Pagoの部屋』へ。ご訪問ありがとございます。

 

今日、ご紹介するのは、1907年イギリス生まれの作家、マーガレット・ルーマ・ゴッデンの作品でタイトルは『クリスマスの女の子』です。わたしにとって、クリスマスが近づくと読み返したくなる本の一冊です。

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本のページを開くと…

これは、ねがいごとのおはなしです。それから、人形とひとりの女の子のおはなしでもあります。まず人形のおはなしからはじめましょう……。(p3)

 こんな書き出しで、物語は、はじまります。

 

クリスマスに欲しいものを願うのは、人間だけではありません。おもちゃ屋のショウウィンドウに並ぶおもちゃたちにも願い事がありました。おもちゃたちは、ささやきあいます。

 

「クリスマスには、みんな男の子か女の子がもらえるんだよ」と。

 

クリスマス・イブの朝のこと。今日こそ、その願いが叶うと胸をふくらませているおもちゃたちの中に人形のホリーがいました。イブの前日に箱から出してもらったばかりのホリーも、どこかの家に連れて帰ってもらい、誰かの人形になりたいと願います。けれど、売れ残ったままイブの夜が過ぎてしまいます。

 

ところで、おもちゃたちは、人間の子どもはみんな、家があるとおもっていましたが、どの子もみんな、じぶんの家があるわけではなかったのです。(P15) 

 

自分の家を持っていない、6歳の女の子アイビーは、孤児院で暮らしています。ホリーがいるおもちゃ屋さんがある町から遠く離れた町にある『セント・アグネスの家』という施設です。

 

アイビーがクリスマスプレゼントに欲しいと思っていたのは人形でした。けれど施設からプレゼントしてもらえたのは、ふでばこでした。プレゼントに一度はがっかりして心を痛めるアイビーですが、きっと人形をもらえると信じなおします。ふでばこですらプレゼントをしてくれる家族がいないのに、アイビーは願うことをあきらめません。

 

ふたつの願いごと

人間の女の子をほしいと願う人形のホリーと、人形をほしいと願う孤児のアイビー。ふたりの思いを軸に物語は展開します。クリスマス・イブからクリスマスまでのたった二日間の時間なのですが、もっと長い物語のようにも感じます。

 

おもちゃのフクロウ、アブラカダブラ。ブロッサムおじさんのおもちゃ屋で働く少年ピーター。おまわりさんのジョーンズさん。ジョーンズさんのおくさん…。登場人物たちが不思議な糸でつながって、ふたつの願いごとにからみます。

 

さて、人形ホリーの願いは、叶うのでしょうか? 孤児アイビーの願いは、叶うのでしょうか?ラストは、心がほっこりすること間違いなしの物語です。

 

 6歳から読める本

この本の裏表紙には、【6さいから】と記述されています。小学校の1~2年生では習わない漢字もたくさん使われていますが、すべてにルビがふられています。久慈美貴さん訳の文章は、小さな子どもにも読めるやさしい(優しいと易しいの両方)文章です。

 

この季節、本が好きなお子さんへのプレゼントにおススメの本です。

 

クリスマスの女の子―四つの人形のお話 1 (Best choice〈petit〉)

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【 四つの人形のお話】シリーズ・あと3冊の紹介

 

クリスマスのようせい―四つの人形のお話 2 (Best choice〈petit〉)

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ポケットのジェーン―四つの人形のお話 3 (Best choice〈petit〉)

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ゆうえんちのわたあめちゃん―四つの人形のお話 4 (Best choice〈petit〉)

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