Pagoの部屋

ようこそPagoの部屋へ。管理人は、とっくに3人の子育てを終えたアラフィフ主婦です。大好きな絵本や食べること、そして心に沁みたことなどを記事にして綴っています。

朝寝坊した日の珈琲ばなし

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子育て3人、真っただ中だった頃の話です。ある日、寝坊をしてしまったわたしは、何度も時計に目をやる落ち着きのない朝を過ごしていました。2歳の長女には、とりあえず朝食を用意してやるだけでいいのですが、息子は幼稚園に送り出さなければなりません。その前に、0歳の次女に母乳を与える必要がありました。

 

食パンに薄くマヨネーズを塗りハムとスライスチーズをのせて1/4にカットする。飲み物は牛乳をコップに入れるだけ。3分もかからない1分クッキングの朝ごはんを用意しました。白状すると、寝坊したときだけでなく怠けたい時もこれでしたけど……。

 

息子と長女が1分クッキングの朝ごはんを食べている間、わたしは次女に授乳しながら、目と口は息子に向けて、忘れ物がないよう持ちものの指示をだしていました。

 

すると、ふいに主人から「珈琲って、どうやって淹れるん?」と、聞かれたのです。「へっ?」わたしは、不思議なものを見るように対面カウンターの向こうの主人を見ました。主人は台所に立ち尽くしインスタントコーヒーの瓶とスプーンを握ったまま、途方に暮れていたのです。

 

レギュラー珈琲ではありません。インスタントの珈琲です。このとき、はじめて、わたしは主人がこれまで珈琲を淹れたことがないことを知ったのです。結婚前ならまだしも、結婚して5年以上が経っていたのに、ちっとも気づかなかったのです。それまで珈琲は、主人にたのまれて淹れることもありましたが、言われる前に淹れることがほどんどでした。なので主人は自分で淹れる機会がなかったのです。

 

珈琲の粉は、どれくらい入れるのか? お湯が先なのか珈琲の粉が先なのか?知らなければ悩むのです。「誰でも知っているでしょう」とか「誰でもできるでしょう」と思い込んでいることって結構ありますが、やったことのないことや知らないことは、どんなに簡単なことであったとしても当然わからないのです。そんな当たり前のことに納得した日でもありました。

 

今では、主人もインスタントコーヒーなら自分で淹れるようになりました。もう、すっかり手慣れたものです。そんな主人を横目で見ながら、わたしはクスクス笑ってしまうときがあります。そんなときは、20年ほどむかしの「珈琲って、どうやって淹れるん?」と途方に暮れていた主人の姿を思い出しています。