Pagoの部屋

ようこそPagoの部屋へ。管理人は、とっくに3人の子育てを終えたアラフィフ主婦です。大好きな絵本や食べること、そして心に沁みたことなどを記事にして綴っています。

おつきさま

月夜の道を歩いている時、なんだかがついてきているみたいだな……と感じたことはありませんか? えっと、歩いていることに限りません。自転車や車の窓から見えるだっていいのです。進んでも戻ってもが見えたら、についてこられているような感覚になったことのある方なら、今日の記事に「うん、うん」と、うなずいてもらえるのかな……ってな前置きで、始めますね。。。

 

わが家の次女も小さいとき夜道で、こんなことを言いました。

 

「おかあさん、おつきさまって〇〇のこと好きなのかな?」(〇〇は次女の名前)

 

「どうして?」と聞き返すと「だって、おつきさま、ずっとついてきてるもん」と、ちょっと得意そうな顔。もう20年くらい前の思い出ですが、その夜は笑っちゃうような娘の自意識過剰がとてもかわいく思えました。親ばかですけどね。。。

 

童話作家アーノルド・ローベルの絵本『ふくろうくん』の中に『おつきさま』というお話しが収められています。作中のふくろうおつきさまが、自分のあとをついてくると勘違いをするのです。

 

ふくろうくん (ミセスこどもの本)

 

さあ、さあ、さあ、ふくろうのセリフがとてもかわいいのです。なので、ちょっと書き写してみますね。

「ねえ、おつきさま。」

と ふくろうは いいました。

「ほんとに きみ

ぼくんちへ きちゃ いけないんだよ。

ぼくんちは ちいさいんだから。

きみは ドアからは

とても はいれないだろうな。

それに きみに ごはんは

あげられないんだよ。」 

その後、おつきさまに「さよなら」を叫ぶふくろうですが、おつきさまが雲に隠れてしまうと、どこへ行ったのかと探すのです。そして、どこにもおつきさまを見つけられず悲しくなるのです。 家に帰ってパジャマを着てベッドに入っても、ふくろうは悲しいままでした。

 

でも大丈夫。ページをめくると突然ふくろうの部屋は銀色の光で照らされます。お察しの通り雲からおつきさまがでてきたのです。ふくろうは安心して目をとじます。おつきさまの光は窓からずっとさしこんでいました。そして、そして、お話しのおしまいは、こんな風にしめくくられます。

ふくろうは ちっとも

かなしくなんか ないのでした。 

「よかったねぇ」 で終わるお話しは、いいですね。わたしの大好物です。次女がおつきさまに惚れられた夜から数か月が過ぎて、この絵本『ふくろうくん』に出会いました。今ではすっかりくたびれていますが、わたしのお気に入りの絵本の一冊です。。。♪