Pagoの部屋

ようこそPagoの部屋へ。管理人は、とっくに3人の子育てを終えたアラフィフ主婦です。大好きな絵本や食べること、そして心に沁みたことなどを記事にして綴っています。

実りの秋に開きたくなる絵本

9月になりました。まだ夏のなごりはありますが、穀物や果物が美味しくなる実りの秋の訪れです。そんな9月にぴったりの絵本があります。スウェーデンの絵本作家、エルサ・ベスコフ作『ラッセのにわで』です。

 

ラッセのにわで

ラッセは、庭の楓の木の上に不思議な男の子をみつけます。遊んでいたボールが木の枝にひっかかってしまったからでした。北から南へと旅をしている途中だと話す男の子は、こんな風に名まえを名乗りました。

 

「ぼくは くがつ。かあさんが なつで、とうさんが あきなんだ」

 

上に載せた絵本の表紙 でりんご婦人(りんご模様のドレスを着ている人)と握手をしている男の子がくがつで、その後ろにいる男の子がラッセです。くがつが手にしている棒のようなものは、あし笛です。このあし笛を聴かせてもらい、ラッセくがつは、少しづつ仲良くなっていきます。

 

仲良くなったふたりは、あちこちに移動するラッセのボールを追いかけて庭めぐりをします。くがつと一緒にいると、今まで見えなかった者たちの姿がラッセの目に映り、聞こえなかった声が聞こえました。ラッセは、庭のあちこちで、果実や野菜や花の精たちと、お喋りをしたり、歌ったり、踊ったりして、実りの季節のある日を過ごします。

 

すぐりの実の子どもたちかかしのおじさんやさしいりんご婦人自慢屋のきゃべつ婦人など、次々とあらわれる登場人物たちの個性豊かな姿もページをめくる楽しみとなっています。

 

わたしは、この絵本のやわらかで美しい挿絵も好きなのですが、ラッセりんご婦人くがつのことを「くがつちゃん」と呼ぶのが気に入ってます。ちゃんがつくだけで、ほんとうに存在するかのように思えてくるからです。

 

ラッセくがつ庭めぐりをするわけを「あちこちに移動するボールを追いかけて」と、先ほど書きました。これは、ボールが勝手に移動しているのではありません。果実や野菜の精たちどおしでボールを投げあって、ラッセが「返して」と言っても、返してもらえなかったのです。もちろん物語のおわりには、ラッセの手にボールは戻ります。。。

 

さて、絵本の話はおしまいにして秋に美味しく実る食べ物のことを少しだけ……。

 

新米、サツマイモ、カボチャ、小松菜、キノコ類、りんご、梨、柿、栗、などなど.……。この季節にしか食べられない旬のものもありますね。

 

これらの美味しいものが食べられること、大地に感謝、季節に感謝、そして農家の方々に感謝です。。。

 

天気予報によれば、台風21号が非常に強い勢力で来週火曜日あたり日本に接近する見込みとのこと。どうぞ、各地にも、人にも、せっかくの実りにも、大きな被害がありませんように……。