Pagoの部屋

ようこそPagoの部屋へ。管理人は、とっくに3人の子育てを終えたアラフィフ主婦です。大好きな絵本や食べること、そして心に沁みたことなどを記事にして綴っています。

『ハロウィーンの魔法』

来週の 10月31日は、ハロウィーンですね。

 

あちこちのお店はハロウィーンの装飾がされていて、にぎやかです。100円ショップにもハロウィンウィーンのコーナーが設置され、見るだけでも楽しい小物があふれています。

 

洋菓子屋さんのショーケースをながめると、ジャック・オー・ランタンやゴーストたちを形どったケーキや プリンなどが、かわいらしく並んでいます。また、本屋さんにも、ハロウィーンを題材にした絵本がたくさん揃えられています。。。

 

今や、当たり前のような風景ですが、20年ほど前は、ハロウィーンを知らない人がたくさんいました。日本じゅうに広まるきっかけとなったのは、1997年に東京ディズニーランドが行ったハロウィーンイベントからだと言われています。

 

さて、この同じ年の1997年10月に『ハロウィーンの魔法』の第1刷が偕成社より出版されました。著者はイギリスの女性作家、ルーマ・ゴッデンです。渡辺南都子さんの翻訳で、表紙を飾っているのは堀川里万子さんの絵です。

 

児童書ですが、237ページと少し長いので高学年向きの本ですね。。。

 

ハロウィーンの魔法 (チア・ブックス)

タイトルは『ハロウィーンの魔法』となっていますが、魔法使いが登場するような物語ではありません。原題は『 Mr. McFadden's Hallowe'en』で、『マックファーデン氏のハロウィーン』といったシンプルなタイトルです。

 

ハロウィーンに起こった、まるで魔法のようなできごとがストーリーとなっているので、訳者の渡辺南都子さんがそのようにタイトルをつけたのでしょう。『ハロウィーンの魔法』の方が、子どもにとってワクワクするタイトルですものね…。

 

それでは、あらすじをざっくりと紹介したいと思います。

 

ある日のこと。風変わりでへまばかりしている少女、セリーナは、愛馬(ポニー)のハギスと一緒にマックじいさん(マクファーデン氏)の農場に迷い込んでしまいました。

 

マックじいさんは、かなり偏屈の頑固者で村の人たちからけむたがられていました……。ところが、とっつきにくいマックじいさんを相手にしても、気丈なセリーナは、ひるんだりしない女の子でした。

 

セリーナがマックじいさんと関りをもってから、しばらくが過ぎた頃のこと。もともと友だちなどいなかったマックじいさんですが、自分が所有する土地をめぐって理不尽にも村八分にされてしまいます。

けれどセリーナは、マックじいさんを嫌いません。そして、セリーナが怪我をしたマックじいさんを発見した日を境に、二人の心の距離は徐々に近づいていきます。このときマックじいさんは自分の農場で、たったひとり動けないほどの大怪我をしているのに誰にも気づかれずにいたのです。

 

セリーナだけではなく、セリーナの家族は村人たちとは違いました。セリーナのおとうさんも、おかあさんも、マックじいさんを仲間外れにはしません。それだけでなく村の人のたちからひどく責められてもマックじいさんに親切にする態度を変えませんでした。

 

もうひとり、この物語で重要な人物がティム(ティモシー)です。ティムは、母親から育児放棄されている小さな男の子でした。セリーナは、ティムにも実の姉のように、あたたかな眼差しを向けます。素直でまっすぐな心を持っているティムは、セリーナと一緒にマックじいさんとも仲良くなっていきます。

 

セリーナの心と行動は、マックじいさんを村の人たちから好かれる住人へと変えてしまいます。村の人たちのマックじいさんへの思いも変えてしまいます。そして魔法のようなできごとは、マックじいさんや村の人たちにだけ起こったのではありません。母親に捨てられて、ひとりぼっちになったティムにも起こるのです。

 

純粋な心が何かを変えていく物語は、ありきたりなんだろうなと思ってはいます。それでも、20年も手放せずにいるこのハッピーエンドの物語は、今もわたしの大好物なのです。。。

 

どんな魔法のようなできごとが起こったのか、興味を感じた方は、ぜひ『ハロウィーンの魔法』を読んでみて下さいね。心がホカホカに温まる、とてもステキなハッピーエンドですから。。。