映画に誘われて

2週間ほど前に映画『マスカレード・ホテル』を観てきました。

原作は東野圭吾さんの小説で同タイトル。友だちがペアチケットを貰ったので、一緒に行かないかと声をかけてくれたのです。

 

東野圭吾さんの著書の中には、殺人方法が残虐すぎたりして閉じてしまいたくなる作品もあるのですが、人間模様の描き方は絶妙で心理描写も秀逸…。そして心の琴線に触れる作品も多く文章も読みやすいので好きな作家のひとりです。

 

何よりただで映画が観られるのです……(笑)

 

「うん、行きたい!」ひとつ返事でお招きにあずかりました。。。


映画『マスカレード・ホテル』予告映像【2019年1月18日(金)公開】

 

 これといって心に響いたり沁みたりする映画ではなかったのですが、ストーリーの展開は十分に楽しめました。犯行のトリックも時間運びも、さすが東野圭吾さん…と思える巧みさで、う~んとうなってしまいました。ストーリーだけでなく作品の中にちりばめられた一流ホテルにおける徹底した接客姿勢にも感心しました。

 

十分に堪能した映画だったのですが、事件の流れで分かりづらい(わたしの理解不足で)ところがあったので原作を一昨日から昨日にかけて一気読みしました。映画だと巻き戻しなんてできませんが、本だとページをもどすことができるので、いいですね。

 

ページをめくるごとに映画のシーンが流れるようによみがえり、515頁もあるこの小説を、原作に忠実によくぞ2時間ほどの映画にまとめられたなと、そんなところにも感銘を受けました。

 

マスカレード・ホテル (集英社文庫)

都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか⁉

 

『マスカレード・ホテル』集英社文庫 カバー裏表紙より

 

 タイトルにもなっている「マスカレード」は、ホテルの名まえだと思って映画を観たのですが、ホテルの名まえは「コルテシア東京」……。おやっ?と首をかしげて調べてみたら、英語で masqueradeと書き、意味は仮面舞踏会のこと。なるほど……と、ひとつかしこくなりました。

 

小説でも映画でもホテルを訪れる「お客さま」のことを本当の素顔の見えない仮面舞踏会のようだと描いています。事件のきっかけ、展開、謎解き、解明と無駄のない納得の流れや、衝撃のラストも素晴らしいのですが、タイトルのつけ方も上手いなぁと思いました。

 

本は、できるだけ増やさないように…と心がけているのですが『マスカレード・ホテル』に続き、『マスカレード・イブ』も買ってしまいました。。。『マスカレード・ホテル』より時間をもどした新田浩介と山岸尚美が出会う前の物語。図書館での予約を待ちきれなくて…。夕べから読み始めています。

 

もしも映画に誘ってもらわなかったら、たぶん読まなかっただろうな…と思う小説。最近は絵本や児童書ばかりを開いていました。映画にしても『マスカレード・ホテル』は、観たい映画リストに入っていませんでした。ときどき思うのですが人であれ本であれ映画であれ、ちょっとしたきっかけや、ひょうんなことで出会うのだなと…。出会いって、なんだか不思議です。

 

同じく東野圭吾さんの作品で2017年の9月に公開された『ナミヤ雑貨店の奇蹟』のことも少しだけ。

 

こちらは小説を読んだ後の映画鑑賞でした。東野圭吾さんの作品にしては珍しく、切なくも心温まるファンタジーです。ファンタジーが何よりも好きなわたし、文庫になるのを待ちためらわずに買った本です。小説も映画も心に沁みる作品でした。

 


映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』予告逃げ込んだ編

 

 

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか? 3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが……。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか⁉

 

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』角川文庫・カバー裏表紙より

 

映画やドラマ化された東野圭吾さんの作品は多数ありますが、わたしが観た中でいちばん好きな作品です。もちろん読んだ中でもです……。また本を読み返したりブルーレイを観たくなってきました。。。♪

ご訪問ありがとうございました。。。♪