5・▶夫婦隠者◀『はてしない物語』より

 

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はじめに

前回は、南のお告げどころへ行くためにアトレーユが群衆者イグラムールに、左肩をひと咬みさせたところでおわりました。今日は、その続きです。それでは、この章に登場するキャラクターの紹介です。

 

フッフール……幸いの竜の名前。

エンギウック……地霊小人のおじいさん

ウーグル……地霊小人のおばあさん

 

※ エンギウックウーグルは夫婦です。

 タイトル『夫婦隠者』の「隠者」とは、隠れ住む人と言った意味です。

     地霊小人と言うのはアトレーユの膝までぐらいの背丈の小人です。

あらすじ

アトレーユは、イグラムールの毒の力で、望み通り南のお告げ所のある土地に瞬間移動しました。ただ、イグラムールは、ひとつ大きなミスをしていました。毒の力の秘密をアトレーユに説明しているとき幸いの竜にも、その話を聞かれていたのです。イグラムールは、傷だらけで弱りきった幸いの竜が、聞いているとは思わなかったのです。

 

イグラムールにとって毒による不思議な力は、秘密でした。毒で弱らせた獲物を食して生きているからです。もし、この秘密が知れ渡ったら蜘蛛の巣にかかった獲物は、みな瞬間移動の力を使って逃げてしまいます。

 

ファンタージエンの女王幼ごころの君のお守り、アウリンを持っているアトレーユだから、口外しないことを約束させて、その秘密を教えたのでした。どちらにしてもアトレーユは1時間限りの命なので、イグラムールも気が緩んだのかもしれません。

 

蜘蛛の巣に捕らえられ、すでに体にイグラムールの毒を入れられている幸いの竜は、アトレーユと同じく瞬間移動ができる状態にありました。そのチャンスをのがさず幸いの竜アトレーユが目指す南のお告げ所を移動先として念じたのです。

 

こうして、アトレーユ幸いの竜は、南のお告げ所がある土地で再会することができました。幸いの竜は、フッフールと名乗り、これからの物語でアトレーユの心強い相棒となります。

 

 さて、アトレーユフッフールに残された命の時間は、たったの1時間だけのはず。けれど毒で弱ってしまっている二人がここで死んでしまっては、この物語は終わってしまいます。大丈夫。たおれていたアトレーユフッフールを見つけ、命を救ってくれた者たちがいたのです。それは、地霊小人の老夫婦でした。

 

運のいいことに地霊小人のおばあさんウーグルは、薬草に詳しい治療師でした。おまけに面倒見もよく働き者でした。アトレーユフッフールに、毒を中和させる仙薬を飲ませたり傷の手当てをしたり、手厚く介抱しました。おかげで、アトレーユフッフールは、一命をとりとめることができたのです。

 

さて、地霊小人のおじいさんエンギウックの仕事は、教授で、お告げ所ウユララについての学術書を執筆することでした。アトレーユ南のお告げ所ウユララを訪ねることを知り、自分の知っていることを教えることで協力しようとします。

 

その最初の行動として、エンギウックは、お告げ所についての学術書を書くために建てた観測所にアトレーユを案内します。尖塔のようにそびえたった岩の頂に、観測所はありました。アトレーユが観測所の望遠鏡をのぞくと、目指すお告げ所の門があり、その門の両脇に、ほんものの生きたスフィンクスが向かい合って座っているのが見えました。

おわりに

 今日の記事は、少年バスチアンのことを省略しました。思っていたより物語が複雑なので書き方を改めました。今後は、省けることは省いて、あらすじをかみ砕き、できるだけ簡潔に文字数も減らしてまとめていこうと思います。

 

次回は、第6章『神秘の門』です。アトレーユは、地霊小人のおじいさんエンギウックから、簡単に通り抜けることのできないお告げ所の門についての話を聞かせてもらいます。生きたスフィンクスに拒まれれば、命を落とすのです。アトレーユは、どのようにしてお告げ所に入るのでしょう。

 

ご訪問ありがとうございました。。。♪